就職先がたくさんある
東京はたくさんの就職先があり、またたくさんの業種があります。
保育士にしても看護師にしても、資格を保有されている業種で転職、就職される場合、東京はお給料が高いという事で有名ですが、薬剤師という資格に関しては、同じようにお給料が高いという事はありません。
東京でも働く場所によって薬剤師のお給料、年収はかなり低くなることもあるのです。
働く場所によってお給料、待遇などがかなり違うという事を考慮して、薬剤師の雇用先を探すことが必要となります。
驚くほど、東京の薬剤師は年収が低い?
東京といえばどの業種も年収相場が地方よりも高いということで知られています。
しかし薬剤師として東京で働く場合、お給料に関しては低いという現実を理解しておかなければなりません。
各都道府県別の年収相場を見ると、相場が高いといわれる静岡県で年収660万円なのに対し、東京は31位で、513万円、全国平均の553万円にも届かない状況です。
都市部の方がどの業種も年収平均が高いという事が当たり前なのに、薬剤師に関してはなぜ、年収が低くなるのか、これは、人口比率よりも薬剤師比率の方が高いという東京ならではの特徴が関係しています。
東京の人口はみなさんもご承知の通り、全国第1位、日本の首都と呼ばれる東京都です。
増減率をみると、全国第2位という状況で東京は人口が増加している街という事がわかります。
薬剤師を育てる大学を見てみると、東京には国公立、私立をあわせると合計10校の薬学部のある大学があります。
薬学部のある大学は全国に73校、そのうちの10校、つまり14%近くが東京に集中しているのです。
全国との比較で東京の人口比率は10%くらいなので、人口の集中度と比較しても、薬剤師が東京に集中していることがわかります。
地方では求人数が比較的多いといわれる薬剤師ですが、東京では薬剤師の需要よりも供給が勝っている状態、つまり、雇用される際の競争率が非常に高くなる傾向がみられるのです。
そのため、東京で薬剤師として働く場合、施設を吟味する事、就職、転職の競争に打ち勝つことが求められるのです。
都心は雇用が多い、しかし年収は低い
薬剤師の雇用を見ると都心はかなり多いと感じます。
医療従事者も多い東京は、薬剤師の数も、全国と比較して求人数も日本第1位です。
しかし、ドラッグストア、調剤薬局、病院等、どこに雇用される科によってお給料に違いがありますし、東京のどこに雇用を求めるかによっても、お給料、待遇共に変わってきます。
都心の求人の特徴としては、募集が多い、病院やドラッグストアなどの選択肢が多い、しかしお給料がそのほかの地域よりも低いという特徴があります。
求人数が少なくなっても、八王子や青梅などに行くと、年収がかなりアップするという特徴があるので、東京で薬剤師として働くために上京される方は、都心以外の地域を探すという事も視野に入れておくといいでしょう。